The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 11, Issue 2
(February 1977)
Japanese
English
特集 新しい義肢・装具
最近における義肢装具の進歩
Recent Advance in Prosthetics and Orthotics
沢村 誠志
1
,
村田 秀雄
1
,
中島 咲哉
1
,
山下 隆昭
1
,
西岡 正明
1
,
鈴木 重行
1
,
大喜多 潤
1
,
福本 久仁子
1
Seishi SAWAMURA
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
1Hyogo Rihabilitation Center.
pp.111-124
発行日 1977年2月15日
Published Date 1977/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101419
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1.はじめに
最近における国内外での義肢の進歩の傾向をみると,主として,1)パーツのmodular化.これは,とくに先進国における人件費の高騰による製作時間の短縮と,より幅広いパーツの選択の可能性によるサービスの向上が口的.2)骨格構造化による軽量化と外観の改善.3)上肢義手,装具等にみられる体外力源の導入.4)合成樹脂を主とする義肢装具製作材料の進歩,とくに,ソケットの材量としてポリエステル樹脂よりアクリル樹脂への移行.5)日本における生活様式に適応する義肢装具の開発等があげられる.
ここてでは,紙面の関係もあって詳細にわたってのべることができないため,最近の進歩のなかで,装着訓練を行なう立場にとって即物的に役立つ段階での進歩の傾向をのべてみたい.なお,当センターでは,義肢装具クリニックを通して,医師,セラピスト,エンヂニアが夫々チームを組み,義足,義手,装具の各プロヂェクトに分れているので,夫々の立場からのべさせていただくことをお許しいただきたい.
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