第23回日本義肢装具研究会学術展示より―最近の義肢装具

　第23回日本義肢装具研究会は昭和56年11月29日当方が御世話して自治医科大学研修センターで開催した．何分にも田舎であり交通の便も良いとはいえぬところであったが，研修センターの講堂が一応見るに耐えるものであったためもあり，ここで開催することにして諸兄姉に不便をおかけしたことと思う．それにも拘らず早朝より熱心な討議がくり返され盛会であったことに対し紙上をお借りして参集された好学の諸氏に謝意を表する次第である．今回試みとして義肢装具製作業者および一部のリハビリテーション医療機器のメーカーによる，純粋に学問的な学術展示を行ってみた．春頃より，すでに日本義肢装具製作者協会の役員および本研究会の理事を務めている田沢宗吉氏と緊密な連絡を取り，いろいろな身体の各部位における義肢や装具の発表割当を行った．この際例外的に得意な分野への変更を認めた以外はまったく機械的に公平を期して義肢装具の分担をお願いした．そして止むを得ない2，3の辞退があった後田沢氏の思慮深い蔭の示唆をもらって各社に思い思いのままの写真による学術展示をしていただくことになった．