第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉 《シンポジウム》神経筋疾患の呼吸リハビリテーション―座長/花山 耕三
筋萎縮性側索硬化症の包括的呼吸ケアにおける呼吸リハビリテーションの役割
小森 哲夫
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1国立病院機構箱根病院神経筋・難病医療センター神経内科
pp.392-396
発行日 2012年7月18日
Published Date 2012/7/18
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はじめに
神経難病の中でも筋萎縮性側索硬化症(ALS)は,特に呼吸ケアを必要とする疾患である.我が国では,30年以上前から呼吸不全に陥った後に気管切開し陽圧換気療法を実施することが行われてきた.しかし,発症から呼吸不全に至るまでのケアは全くなかった.1996年から,ALS患者が少しでも快適に療養するために,呼吸障害の進行を予測しながら早期から呼吸ケアを導入することを考え実践した.それは.呼吸障害の評価,呼吸リハビリテーション(以下,リハ),非侵襲陽圧換気療法である.今回はALSへの包括的呼吸ケアを紹介し,とくに呼吸リハの果たす役割を論じることにする.
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