第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉 《シンポジウム》神経筋疾患の呼吸リハビリテーション―座長/花山 耕三
小児神経筋疾患における呼吸リハビリテーション
石川 悠加
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1国立病院機構八雲病院小児科
pp.388-392
発行日 2012年7月18日
Published Date 2012/7/18
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はじめに
神経筋疾患(neuromuscular disease:NMD)の呼吸ケアのモデルとなるデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne muscular dystrophy:DMD)について,米国疾病管理予防センター(CDC)の関与により,「ケアのガイドライン」が公表された1).ヨーロッパの神経筋疾患の患者会(TREAT-NMD)のホームページからも閲覧できる(http://www.treat-nmd.eu/).患者家族版の和訳は,日本の筋ジス研究班のHPにも公開されている(www.carecuremd.jp).熟練した医師と理学療法士がいるところで,非侵襲的陽圧換気療法(noninvasive positive pressure ventilation:NPPV)と咳介助を導入することを推奨している.同様の国際ガイドラインが,脊髄性筋萎縮症(spinal muscular atrophy:SMA)2)や,本人の意思確認が困難な先天性筋ジストロフィー(congenital muscular dystrophy:CMD)3)でも示された.
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