第47回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/鹿児島 《シンポジウム》温泉・温熱の先端科学をリハビリテーションへ―座長/田島 文博・前田 眞治
温熱療法の生物学的効果―癌治療への応用~遺伝子発現への影響―
和田 重人
1
,
田渕 圭章
2
,
高崎 一朗
2
,
古澤 之裕
3
,
趙 慶利
3
,
近藤 隆
3
1富山大学附属病院歯科口腔外科
2富山大学生命科学先端研究センター
3富山大学大学院医薬研究部放射線基礎医学教室
pp.33-38
発行日 2011年1月18日
Published Date 2011/1/18
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はじめに
熱によって癌を治療する試みの歴史は古く,その起源は古代エジプトまでさかのぼる.温熱の細胞生物学が発展してきたのは1970年代以降であり,さらに温熱による分子レベルの研究が進んできたのは最近のことである.わずかな温度上昇が大きな生物・生体作用を有しており,異なる温度域における生体への影響が明らかにされている(図1).本シンポジウムでは,この温熱の癌治療への応用から遺伝子発現への影響について報告を行った.
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