第47回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/鹿児島 《シンポジウム》磁気刺激のリハビリテーションへの応用―座長/椿原 彰夫・出江 紳一
反復磁気刺激と神経可塑性
松永 薫
1
,
中西 亮二
1
,
村山 伸樹
2
,
林田 祐樹
2
1熊本機能病院リハビリテーション科
2熊本大学大学院自然科学研究科人間環境情報講座
pp.180-183
発行日 2011年3月18日
Published Date 2011/3/18
- 販売していません
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
反復経頭蓋的磁気刺激(repetitive transcranial magnetic stimulation:rTMS)は,ヒトの脳内の可塑的変化を一過性に誘導することができる非侵襲的な刺激法であり,リハビリテーション(以下,リハ)などの治療目的に応用されることが期待されている.
rTMSには今まで多くのパラダイムが用いられてきた.初期には一定の刺激頻度のrTMSが用いられたが1, 2),その後,TMSと末梢神経電気刺激のペア刺激を反復する方法(paired associative stimulation:PAS)3),theta burst stimulation(TBS)4)および4連発のmonophasic pulseの磁気刺激を反復する方法(quadripulse TMS)5)などの新しいrTMSの方法が開発されている.本稿では,5Hz rTMAとTBSの刺激方法を用いて,私どもが行った,または参加した研究の結果を中心に報告する.
Copyright © 2011, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.