第46回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/静岡 《パネルディスカッション》リハビリテーション科医が育つために必要なシステムは何か―座長/菊地 尚久・佐伯 覚
回復期リハビリテーション病棟や他科からリハビリテーション科医を目指すには
佐伯 覚
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1産業医科大学リハビリテーション医学講座
pp.688-690
発行日 2009年11月18日
Published Date 2009/11/18
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はじめに
リハビリテーション(以下,リハ)科専門医会「リハ科専門医の需給に関するワーキンググループ」が,2007年度にまとめた報告書1)を受けて,2008年度「リハ医育成アクションプラン」2)が動き出した.2008年12月現在,リハ科専門医数は1,553名,認定臨床医数は4,089名であり,専門医数は推計された必要数の1/3~1/2を充足しているに過ぎず,“数”の絶対的不足の状況にある.また,図1に示すように専門医ならびに認定臨床医の年齢分布は高齢層にシフトしており,働き盛りの年代層が少ない傾向にある.医学部学生を卒業時にリハ科に引き入れることが重要であるが,現状のシステムのまま自然増に任せるなら,リハ科専門医数が充足されるのは50年先であり,日本のリハ医療を崩壊させる引き金ともなりかねない1).そのため,本講演ではより積極的に他科からリハ科医(認定臨床医および専門医)を目指す方策(介入)についての対応を提案する.
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