第46回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/静岡 《パネルディスカッション》リハビリテーション科医が育つために必要なシステムは何か―座長/菊地 尚久・佐伯 覚
女性がリハビリテーション科医になるための課題
浅見 豊子
1,2
1佐賀大学医学部附属病院リハビリテーション部
2日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科女性専門医ネットワーク委員会
pp.690-696
発行日 2009年11月18日
Published Date 2009/11/18
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はじめに
2009年の医師国家試験の合格者に占める女性の割合は34.2%と,女性医師の数は増加傾向にあり,アメリカ並みの4割に達する日もそう遠くないといわれている(図1)1).しかし現在,リハビリテーション(以下,リハ)科専門医数1,650人のうち女性リハ科専門医数はまだ254人と15.4%にしかすぎない.昨年の日本リハ医学会リハ科専門医会の「リハ科専門医需給に関するWG」において,リハ科専門医必要数は3,078~4,095人と推計された.リハ科専門医総数自体も必要推計数の半分程度であり,リハ科専門医数の絶対的な不足は明らかであるが,その中において女性リハ科専門医数が伸び悩んでいることも問題ではないかと思われる.そこで今回,女性がリハ科医になるためにはどのような問題があるのかを考察する.
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