第3回 リハビリテーション科専門医会 学術集会/福岡 《パネルディスカッション》リハビリテーション科専門医と研究―座長/安保 雅博・生駒 一憲
データマネジメント・統計手法
宮越 浩一
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1亀田総合病院リハビリテーション科
pp.431-436
発行日 2009年7月18日
Published Date 2009/7/18
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はじめに
近年の医療現場においてはEvidence based medicine(EBM)が一般的となっている.EBMの根拠となる研究では調査されている症例数も多く,その解析にあたって様々な統計処理が用いられている.これらを理解するためには基本的な統計の知識が必要となる.また,ある程度のサンプル数がある研究を行う際には,適切な統計手法を用いた統計処理をすることが査読の際に要求されることが少なくない.
しかし,大学教育・卒後教育の場において,統計の教育の機会は多くはない.さらに統計の入門書は多数出版されているが,書籍を読むだけでは具体的なイメージはわきにくい.いざ目の前にあるデータを解析しようとしても,思うように先に進めないのではないかと予想する.
本稿では筆者が独学で統計を学習した経験をもとに,リハビリテーション(以下,リハ)における帰結研究や予後予測研究において実際に使用されることの多い統計処理手法や用語について簡単に紹介する.
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