第44回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/神戸 《パネルディスカッション》廃用症候群のリハビリテーションの実学―座長/江藤 文夫・山口 淳
骨格筋の廃用性環境に対する分子応答:DNAマイクロアレイ法を用いた解析
二川 健
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1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・生体栄養学
pp.417-421
発行日 2008年7月18日
Published Date 2008/7/18
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はじめに
骨格筋は,無重力環境や寝たきり状態になると痩せ,トレーニングや運動を行うと太る.つまり,骨格筋は無重力や運動など機械的ストレス(環境)に最も感受性の高い臓器の1つである.機械的ストレスの骨格筋へ作用は,腱や筋膜を介した骨格筋への直接的なものと神経系やホルモンを解した間接的なものがある(図1).いずれにせよ,骨格筋細胞の遺伝子発現の変化を伴って,外部環境に応答していると考えられる.本項では,この骨格筋の廃用性環境に対する分子応答とその解析手段(マイクロアレイ法)について総説する.
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