今月の主題 マイクロアレイ技術の進歩
総論
DNAマイクロアレイ技術の現状と展望
郡司 渉
1,2
,
村上 康文
3,4
Wataru GUNJI
1,2
,
Yasufumi MURAKAMI
3,4
1東京理科大学大学院基礎工学研究科
2現株式会社バイオマトリックス研究所ゲノム解析事業部
3東京理科大学基礎工学部生物工学科
4ゲノム創薬研究センター・構造ゲノム科学部門
キーワード:
DNAマイクロアレイ
,
GeneChip(R)
,
ハイブリダイゼーション
Keyword:
DNAマイクロアレイ
,
GeneChip(R)
,
ハイブリダイゼーション
pp.473-481
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100203
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〔SUMMARY〕 近年,数多くの遺伝子発現解析に使用されているDNAマイクロアレイであるが,数年前までは再現性や感度,精度が低いことが大きな課題であった.これらの問題点を解決すべく,実験工程の最適化やオリゴヌクレオチドプローブの採用によりDNAマイクロアレイの高性能化が進められ,高感度で高精度な遺伝子発現解析が可能になった.また微量な細胞に由来するRNAの遺伝子発現プロファイルを解析する手法も確立されつつある.今後は,DNAマイクロアレイの解析対象が極めて微量な胚内組織,組織検体,受精卵などに大きく拡がり,臨床や医薬など様々な分野へ一層大きな貢献をするものと考えられる.〔臨床検査 49:473-481,2005〕
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