Japanese
English
特集 身体障害児者施設・機関のサービスとその課題
障害児通所支援(児童発達支援・医療型児童発達支援)
Current situations and issues of daycare centers for children with disabilities
越智 友子
1
Yuko Ochi
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター発達支援部・発達神経内科
1Department of Development Support (Developmental Neurology), Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
障害児通所支援
,
療育
,
発達障害・知的障害児
,
肢体不自由児
,
保護者支援
Keyword:
障害児通所支援
,
療育
,
発達障害・知的障害児
,
肢体不自由児
,
保護者支援
pp.841-849
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202560
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
「療育」という概念は,大正〜昭和時代の整形外科医で,日本の肢体不自由児教育の創始者と言われる高木憲次により初めて提唱された.心身に障害をもつ児童が社会人として自立できるように,医療と教育をバランスよくすすめることをいう.「治療」と「教育・保育」を合わせた言葉であり,障害のある子どもが,居住する地域で支援を受けやすくするために,1947年に設けられた「児童福祉法」にもうたわれた.障害児に関する施策は,児童福祉法のほか,障害者自立支援法に基づいていたが,2012年より児童福祉法に根拠規定が一本化され,体系も通所支援と入所支援に再編された(図1).通所支援は,知的障害または精神に障害のある子どもが対象である児童発達支援と,主として肢体不自由がある子どもが対象である医療型児童発達支援,難聴と言語障害の子どもが通う難聴幼児通園に分かれる.本稿では,障害児通所支援(知的・精神,肢体不自由)について,横浜市の例を中心に述べる.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.