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編集後記
藤田 郁代
pp.50
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001200033
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陽光の明るさに,春の足音を感じる季節になりました.本誌は創刊から12年目の春を迎えることになりますが,2004年の創刊号から今号までの目次をたどりますと,言語聴覚障害学の歩みと臨床環境の変化が手に取るようにわかります.
創刊号では笹沼澄子先生,伊藤元信先生,船山美奈子先生が「発刊に寄せて」と題し,寄稿されています.このうち笹沼澄子先生はEvidence-based Practice(根拠に基づく臨床)を確実なものにするため,言語聴覚療法のアウトカム研究(効果研究)の必要性について熱く述べられています.これまで本誌に掲載された新しい治療法とその効果を検討した原著論文の数々,また(社)日本言語聴覚士協会学術研究部が行ってきた各種障害臨床に関する調査研究はそのような研究の一部をなすものといえます.今後は,協会が推進役となって言語聴覚療法の効果に関する大掛かりなプロジェクト研究が始まることを期待したいと思います.
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