調査報告
言語発達障害・言語発達遅滞児者の現状と課題―「言語発達障害・言語発達遅滞児者に関するアンケート」調査報告
佐竹 恒夫
1
,
飯塚 直美
2
,
内山 千鶴子
3
,
大伴 潔
4
,
高泉 喜昭
5
,
東川 健
6
1横浜市総合リハビリテーションセンター
2よこはま発達クリニック
3目白大学保健医療学部
4東京学芸大学付属教育実践研究支援センター
5東京小児療育病院
6横浜市西部地域療育センター
pp.105-113
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100038
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Ⅰ.目的
言語発達障害・言語発達遅滞の臨床では,近年対象とする障害領域が拡大するとともに,言語聴覚士と地域の保育・教育機関などの連携へのニーズも高まっている.また,評価法については過去に部分的な実態調査が行われているが(小寺ら 1980,山崎ら 1996),評価法や訓練・指導法も大きく変化しており,全国的な規模での包括的な実態調査が必要である.そこで今回小児言語小委員会では言語発達障害領域における,対象となる障害領域・評価法・訓練法などの現状について,アンケート調査により実態を把握することとした.調査結果に基づき現状と問題点を把握し,さらに今後の課題について検討する.
なお,「言語発達障害」は乳幼児期から学童期を経て成人期に至るライフステージに沿ってみる必要性があると考え,本調査では成人期までを調査の対象に含めた.
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