特集 withコロナを見据えた地域支援への模索part.2
withコロナ時代を見据えた運動の提供—ちょっとした時間に,ちょっとした場所で
巣立 隆宏
1
1東郷町施設サービス株式会社 健康事業部
pp.209-213
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201209
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はじめに
以前,本誌2018年9月号に特集「健康寿命を延ばす予防活動」が組まれ,「目指せ!シニアの運動継続率100%」と題してわれわれの取り組み事例を寄稿した1)。そこで,産学官連携により行政主催の介護予防事業から受益者負担による受け皿教室への運動継続のしくみを報告した。
継続のしくみは,「① 町主催の教室への参加をきっかけ⇒ ② 同じ場所,同じスタッフ,同じ仲間,同じ内容で楽しく運動継続⇒ ③ 自主活動,自立支援へ」と3つのステップを踏む。
このステップは,とうごうモデルと称されるようになり,厚生労働大臣賞を受賞したことは,前回述べた通りである。
その報告の中に「運動継続により元気になった高齢者(アクティブシニア)が地域で活躍できる場が必要だ。シニア自らがリーダーとなり地域を支える持続可能なしくみづくりが,とうごうモデル第4のステップとしての課題である。」という記述がある。
本稿では,第4のステップ構築へ向けて,経済産業省「令和元年度健康寿命延伸産業創出推進事業(地域の実情に応じたビジネスモデル確立支援事業)」の採択,助成を受けて取り組んだ事例を報告する。
この事業での成果物は,withコロナ時代を見据えた運動継続のアイテムとして,少なからず寄与できるのでは,と感じている。
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