連載 新米教員―七転び八起き・7
ちょっとした「しつけ」考
勝原 裕美子
1
1兵庫県立看護大学
pp.371
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901372
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仕事を終えて,新横浜から新幹線に飛び乗った.あいにくその日は金曜日.指定席などとれるはずもなく,自由席も通路まで超満員.中には,さっさと通路に新聞紙を敷いて座り込み,お弁当を食べ始める人もいれば,大きな袋を3つくらい抱えて踏んばっているハイヒールの女性もいる.あれじゃ,立っているのはしんどかろう.だが,不思議なもので,人の気遣いをすると,自分は少し楽になってくる.みんな立っているんだし,まあいいや.私も覚悟を決め,空きスペースを見つけて荷物を降ろした.
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