特集 MSWの地域活動
八広ふれあい通りオープニングフェスタに参加して—地域の活動に,病院が参加するまでの取り組み
冨永 千晶
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1社会福祉法人恩賜財団済生会支部東京都済生会 東京都済生会向島病院 地域医療支援センター
pp.332-337
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201114
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はじめに
社会福祉法人恩賜財団済生会は,明治天皇が,「生活に苦しく医療を受けることができずに困っている人たちにも,医療,福祉の手を差し伸べるように」とのお言葉(済生勅語)を受けて,1911年に設立された。社会福祉法人として40都道府県に99の病院・診療所と292の福祉施設などを運営し,約6万2,000人の職員が医療・保健・医療活動に取り組んでいる。
済生会向島病院(以下,当院)は,1922年に東京都済生会寺島診療所として開設され,戦後,1948年に「済生会向島病院」として開設された。2010年1月に新病院を竣工し,病床数は102床(うち包括ケア病床63床)内科を中心とした14科の診療科があり,救急指定病院であり地域の高齢者を支える病院として地域の医療・福祉との連携を密に行っている。
筆者は,医療ソーシャルワーカーとして退院支援業務を主に行っていたが,2013年より日本医療社会福祉協会の職員として石巻市社会福祉協議会へ1年間出向した。この時は,地域福祉コーディネーター立ち上げのサポートとして仮設団地の自治会支援や復興住宅入居での地域コミュニティの支え合い事業など医療福祉の視点で従事した。この任務を経て,墨田区内の医療機関で地域連携業務として町内会や障害児の親の会などの活動に賛同し所属病院と地域の橋渡しをした。2019年3月より,当院の地域医療支援センターに所属している。
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