Close-up 装具—理学療法士が知っておくべきこと
教科書通りの下肢は多くない
安室 真紀
1
,
砂田 和幸
2
,
島袋 公史
3
Maki AMURO
1
,
Kazuyuki SUNADA
2
,
Satoshi SHIMABUKURO
3
1医療法人おもと会大浜第二病院
2砂田義肢製作所
3医療法人おもと会沖縄リハビリテーション福祉学院理学療法学科
キーワード:
短下肢装具
,
採型肢位
,
下腿軸
,
10m歩行
,
荷重量
Keyword:
短下肢装具
,
採型肢位
,
下腿軸
,
10m歩行
,
荷重量
pp.1074-1078
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202042
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はじめに
脳卒中片麻痺患者(片麻痺患者)のリハビリテーションツールとしての装具は,ある程度機能の回復がプラトーに達し,日常生活を送るうえでその能力を代償するADL装具という考えから,歩行という動きのなかで,単なる補助や代償といった役割にとどまらず,動的制御が可能で治療効果をも期待できる装具へと変化している1).特に治療用装具となると,日々介入している理学療法士の装具に期待する内容を,義肢装具士と共有しながら作製する必要があり,その作製過程でも協働する必要があると感じている.そこで本稿では,片麻痺患者のプラスチック短下肢装具(ankle foot orthosis:AFO)について,作製過程における採型の重要性に焦点を当てる.
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