特集 地域の力で子どもを育てる
中学生〜大学生の高次脳機能障害当事者と家族の会“ハイリハジュニア”の役割
海老原 智子
1
1ハイリハジュニア
pp.194-197
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201077
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ハイリハジュニアが誕生するまで
ハイリハジュニア(以下,本会)は,子どもの時に脳症や脳腫瘍,交通事故などで脳にダメージを受け高次脳機能障害となった当事者と親のための家族会として,2013年2月に発足しました。母体は2007年1月7日に発足して活動を始めていた「ハイリハキッズ」です。東京・神奈川・千葉・埼玉などから,小児期になんらかの原因で脳損傷を負ったわが子を抱えて孤軍奮闘している家族が集まって,毎月例会をしていましたが,6年程経った頃,幼い当事者・兄弟姉妹と一緒の活動では物足りなくなった思春期・青年期の当事者たちが,例会に参加しなくなってきました。思春期・青年期こそ同じ障害を負った仲間との出会いや共感できる場が必要なのに,その当事者が参加しなくなることを危惧し,当事者中心に活動できる場を作る目的で本会が設立されました。現在では,入会時は小学生でも,中学生になるとジュニアに移行しています。
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