特集 教育機関へのリハビリテーション職の支援
小中学校,高等学校等サポート事業—群馬県における専門アドバイザーと外部専門家派遣の取組
宮村 奈々江
1
1群馬県教育委員会特別支援教育課
pp.832-839
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200989
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はじめに
群馬県は,緑が豊かで,水がきれいで,温泉やスキー場がたくさんあり,自然に恵まれており,近年その独特な郷土の特徴が注目をあびている。
郷土の特徴となる文化の1つに「上毛カルタ(じょうもうかるた)」がある。群馬県民の多くが44枚すべてを暗記しているほどだ。小さい頃から親しむことで,群馬県の風土,名所,歴史的人物,観光スポットなどを自然に学べる。「ら」の札は,「雷と空風,義理人情(らいとからかぜぎりにんじょう)」と言う。「雷と空風」は,群馬県には多く発生する雷と,冬に山から吹き下ろす乾いた強い風(からっかぜ)を表す。「義理人情」は,このような厳しい気象条件の中で育まれた上州人の県民性を表していると感じる。
「かかあ天下(かかあでんか)」という言葉もある。これは,「うちのかかあは(働き者で)天下一」と言われている。郷土芸能である八木節には,「男度胸は上州気質,女愛嬌は上州娘(おとこどきょうはじょうしゅうかたぎ,おんなあいきょはじょうしゅうむすめ)」という謡い文句もある。
そんな群馬県が,筆者は大好きだ。
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