グラビヤ
完工した 二俣川高等学校
早川 光雄
,
医学書院編集室
pp.5-12
発行日 1966年7月1日
Published Date 1966/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905649
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1昨年誕生した二俣川高等学校は昨年仮校舎からその名通り二俣川の地に本校舎を建てた。そして今年4月完全にプラン通りの完工をみた。初の看護高校にかけた県のなみなみならぬ力の入れかたそのまま,舎屋,諸設備ことに看護専門校として,実習室その他器材に投資した予算は破格のものであった。高等学校衛生看護科新設をみて全国各県ほとんどがその後につづき,昨年,今年と50余校がスタートを切ったが,女子教育の単なる一環とか,また安易な看護婦不足の一対策といった受けとめ方では,新しいタイプの准看護婦を生む母体とはいえない。5月28日第2回全国高校看護教育研究協議会には40余名の各関係者が集って問題を討議したが,いずれもこの二俣川高校の姿をみて,こうした設備の充実あってこその看護職業学校であると一様にうなずいていた。
50余校のすべてがかくあれと,切に願わざるを得ないのが,看護界のいつわらぬ気持であろう。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.