特集 教育制度と看護教育
高等専門学校と看護高校
藤枝 斌
1
1聖路加看護大学
pp.12-15
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905345
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
昭和37年4月から,全国に国立12校,私立4校の高等専門学校が開設された。この学校は,中学校卒業者を入学資格とする,修業年限5年の一貫した職業専門教育を行なう学校である。学校教育法によれば,高等専門学校は,深く専門の学業を教授し,職業に必要な能力を育成することを目的とする学校であると規定されている。
ところで,この昭和39年5月から,神奈川県に衛生看護科の職業高等学校が開設された。これは,中学校における教育の基礎の上に心身の発達に応じて高等普通教育および厚生に関する専門教育を施すことを目的とした3年課程の高等学校であるが,昭和42年には,2年課程の専攻科を設置することが計画されている。この計画が実現すれば,全体として5年課程の看護教育機関ができることになり,この点で,高等専門学校と類似してくる。すなわち,ともに中学校の基礎の上に,5年課程の一貫した職業的専門教育を施す学校となり,実社会の職業社会に直続する終局学校となる。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.