特集 失語症者のための会話支援—失語症者向け意思疎通支援事業
—各地のモデル事業②—四日市市における失語症者への意思疎通支援事業の経緯と取り組み
杉浦 加奈子
1
1市立四日市病院リハビリテーション科
pp.110-114
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200794
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はじめに
失語症者やその家族にとって宿願であった意思疎通支援者(以下,会話パートナー)の養成・派遣事業が全国で開始される見通しとなった。この朗報より先,四日市市(以下,当市)では2010年度より市民活動ファンドを利用した事業を3年間,2013年度からは市単独事業にて3年間,そして,2016年度より厚生労働省のカリキュラム提示をもとにモデル事業を実施してきた。
そこで,この8年間の事業沿革,他自治体に先んじて開始に至った経緯,そして課題などについて,当事者団体の会員であり,過去4回の養成講座講師を務めたSTの立場から述べたい。
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