特集 失語症者のための会話支援—失語症者向け意思疎通支援事業
失語症者向け意思疎通支援とは—これまでの経緯など
村山 太郎
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1厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課自立支援振興室
pp.98-103
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200792
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はじめに
現在,障害者にかかる福祉サービスの多くは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」(以下,障害者総合支援法)に基づき行われている。
聴覚障害者の利用する手話通訳者や要約筆記者の派遣,視覚障害者への代筆・代読・音訳などによる支援なども,障害者総合支援法の事業として各自治体が中心となり,実施しているところである。
今般,新たな取り組みとして始める「失語症者向け意思疎通支援」註)も,障害者総合支援法の仕組みの中で行うものである。
以下,新たにスタートさせる「失語症者向け意思疎通支援」をどのような仕組みで行うのか,また新たに取り組むこととなった経緯について説明する。
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