特集 スポーツで活き活きと!
障がい者スポーツを知ろう—ルールと見どころ
秋元 宏太
1
,
山田 洋輝
1
,
岩澤 恵史
1
1学生団体おりがみ
pp.916-926
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200733
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ボッチャ
1.ボッチャの歴史と競技人口
ボッチャは,ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで,パラリンピックの正式種目になっている。ボッチャの起源は,古代ギリシャで行われていた玉投げとも言われている。6世紀のイタリアで現在のボッチャに近いルールが考え出された。そして,20世紀には重い障害を持った人でもできるようにルール改正がされ,ヨーロッパから世界中に広がっていった。1984年に行われたニューヨーク/ストーク・マンデビル競技大会(パラリンピック)で公開され,1988年のソウルパラリンピックから正式種目になった。
日本ボッチャ協会によると,選手や介助者らの登録数は約460人になっている。東京オリンピック・パラリンピックの開催決定後,競技に関する問い合わせや指導者講習会への応募などが急増している。さらに日本各地ではボッチャに関するイベントを開催し,参加者は年々増加している。
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