特集 スポーツで活き活きと!
新しいパラスポーツを創ろう—パラコネクトプロジェクト
深澤 文
1
1学生団体おりがみ
pp.912-914
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200732
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はじめに
学生団体「おりがみ」とは「おりンピック・パラリンピックを がくせい みんなで盛り上げよう」を意味しており,2020年東京大会開催を機に結成された,オリンピック・パラリンピックに向けて活動する学生団体である。
メンバーは現在,都内近郊の34大学115人と多分野にわたる学生で構成されている(図1)。明治大学と千葉大学でそれぞれ支部化されており,その活動範囲を広げ続けている。
学生が軸となり,「ひとりでも多くの人がかかわれるオリンピック・パラリンピックをつくる」ことを理念に掲げている。これは,2020年東京大会が東京の一部だけで盛り上がるのではなく,日本全国のひとりでも多くの人がかかわることによって,オリンピック・パラリンピックを成功させたいという想いが込められており,2020年だけでなくそれ以前も,その先も見据えて歩みを進めている。
活動内容としては主に二段階に分かれており,一つ目が内部研究,二つ目がイベント企画および運営である。内部研究では,長野オリンピック・パラリンピックの跡地に見学に行き,現地の方に話を聞いたり,内部でプレゼンテーションの大会を開いて知識を深めるなど,知識の“インプット”を行っている。イベント企画および運営では,その知識を社会に発信する“アウトプット”を行う(図2)。「パラスポーツフェスタちば」という大規模なパラリンピック競技体験会の企画に携わり,当日はパラリンピック競技体験会の運営ボランティアだけでなく県内の大学を集めたシッティングバレー対抗戦を主催したのもその一例であり,さまざまな分野をまたいで幅広い活動を行っている。
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