特集 地域を支える多職種協働
福祉用具専門相談員の役割と連携
湯脇 稔
1,2
1全国福祉用具専門相談員協会鹿児島県ブロック
2株式会社カクイックスウィング
pp.835-838
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200714
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はじめに
介護保険制度は,要介護状態となった高齢者等(以下,利用者)に対し,自立支援の理念のもと,居宅サービス計画(以下,ケアプラン)に基づき,多様なサービスを組み合わせて提供しながら,利用者の日常生活を支えるための仕組みである。
これは,各サービスを個別に提供するのではなく,可能な限り住み慣れた居宅において,その有する能力に応じ自立した日常生活が営めるようにするため,すべてのサービスがケアプランを核にその生活目標を共有し,多職種で認識を合わせることが必要不可欠となる。
福祉用具サービスは,介護保険サービスの一つであり,利用者の心身の状態,希望およびその置かれている環境などを踏まえて利用目標を定めるとともに,適切な福祉用具を選定し,利用者がその目標に向けて福祉用具を活用した生活を送れるよう支援するサービスである。福祉用具専門相談員は,住環境整備の専門職としてその役割が期待されている。
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