特集 病院・施設での福祉用具供給システム
福祉用具専門相談員と病院・施設の専門職の連携
佐藤 大介
1
1サトウ株式会社
pp.120-123
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200314
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はじめに
福祉用具専門相談員が福祉用具を選定するにあたり,最初に必要なことはアセスメントである。
特に病院や施設から在宅へ移行される利用者のアセスメントには多様な情報を収集する必要がある。
現在,在宅では利用者の姿勢,歩行,移乗などさまざまな場面で福祉用具が利用されているが,利用者の在宅復帰までに福祉用具専門相談員が事前に病院や施設の専門職と利用者情報を共有し,在宅へスムーズに移行するところまでできているとは言えない現状がある。福祉用具は年々進化し取り扱いもさまざまである。退院・退所前に福祉用具専門相談員が病院・施設の専門職と連携をとることにより,事前に課題と目標を共有し,利用者の状態に合わせた福祉用具を提供することが可能になり,在宅生活へ向けた連続性のある支援につながり福祉用具サービス計画書も明確化されると考える。
もちろん,在宅支援には多様な職種の方々がかかわってくると思うが,ここでは主に福祉用具専門相談員と病院・施設の専門職(PT/OT/ST/看護師)の連携について筆者の経験も踏まえて述べたい。
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