特集 地域を支える多職種協働
暮らしの「食」を支える多職種協働—医療ソーシャルワーカーの立場から
山﨑 まどか
1,2
1公益社団法人日本医療社会福祉協会
2JCHO東京新宿メディカルセンター
pp.829-834
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200713
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はじめに
わが国では諸外国も経験したことのない超高齢社会を迎え,各地で地域包括ケアシステムの構築にむけた取り組みが求められている。特に,高齢者人口の急激な増加が予測される大都市部では,喫緊の課題である一方,地域の見えにくさの問題点が指摘されてきた1)。そして,システムの実態は,ネットワークであることが社会保障制度改革国民会議報告書などで述べられている2)。
医療ソーシャルワーカーは,医療と福祉,医療機関と地域をつなぐ社会福祉の専門職で,地域のネットワークづくりへの参画や多職種協働は重要な業務であり,医療機関が地域の一資源として貢献できるよう環境を変化させていくなど,果たすべき役割は大きい。
本稿では,大都市部でつながる難しさをもちながらも,医療側から展開している活動例として,東京都新宿区の食支援を紹介し,多職種連携のあり方について述べる。
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