特集 脳性麻痺者の加齢による変化と対応
脳性麻痺者の成長に応じたSTの在宅支援の実際
長久 奈緒子
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1学校法人西野学園札幌医学技術福祉歯科専門学校リハビリテーション部言語聴覚士科
pp.566-570
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200650
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はじめに
脳性麻痺者は早期に診断されることが多く,患者はもとより,養育者に対しても初期の段階から長期にわたって支援をすることが重要となる。リハを行う際には将来の状態を想定し,常に先を見越して,将来起こる可能性のある問題には早めに対処していく必要がある。
また,一口に脳性麻痺といっても,その症状は病型や重症度,麻痺の部位などにより非常に複雑であり,支援の形も個々の症状に合わせた多様なものとなる。
さらに,種々の合併症を抱えていたり,成長や加齢によって生じる二次障害も起こる可能性があるため,これらに対するリスク管理も徹底することが大事である。
本稿では,STとしてリハ病院での外来や訪問リハを通して,小児から成人の脳性麻痺者にかかわってきた経験から,脳性麻痺の成長に応じた在宅支援への実際について,思うことを述べる。
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