あんてな
長崎県の地域リハビリテーション活動と理学療法士の関わり
大城 昌平
1
1長崎大学医学部附属病院理学療法部
pp.666-667
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104837
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Ⅰ.はじめに
本県には壱岐,対馬,平戸,五島列島など596の離島があり,そのうち75の島々で人々が生活しているが,過疎化が進み,救急医療や周産期医療,障害児者や高齢者の医療・リハビリテーションなどの医療資源不足への対応が,医療・行政の大きな課題となっている.本県の離島医療施策は,まず一般医療が離島や辺地においても普遍的に実施できるように診療所や病院の整備,医師の養成が行われ,続いて障害児のための地域療育体制づくり,追って障害者・高齢者を対象とした地域リハビリテーション推進モデル事業が始まり,小児から高齢者まで一貫した地域リハビリテーション活動が実施されるに至った.このような離島や辺地における地域リハビリテーション活動には,医師らと一緒に理学療法士がその活動を担い,その偉業は我々後輩理学療法士にも受け継がれている.いわば,離島や辺地における地域リハビリテーション活動や先輩理学療法士の地域リハビリテーションに対する情熱が基本・手本となって,現在の長崎県下の地域リハビリテーション活動や本県理学療法士会の活動があるように思われる.
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