連載 おもちゃが拓くリハビリテーションの世界・第9回【最終回】
おもちゃが拓くリハビリテーションの世界—基本的な視点と今後の展望
鷲田 孝保
1
1東京おもちゃ美術館
pp.251-255
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200574
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はじめに
臨床でおもちゃを使って介入すると,無気力な人,覚醒レベルの低い人,自発性の乏しい人などが,目を輝かせて取り組み始める。「まるで別人を見ているようだ」というのが,それまで,その患者を見ていた周囲の人たちの共通した感想である。「楽しい」ということが,「おもちゃが拓くリハビリテーションの世界」の最大の効果であるように思われる。
おもちゃはリハビリテーションの世界に,過去に取り上げられていたが,今は忘れられてしまっている視点を,その原点に戻ることの重要性を再び意識化させてくれるように思える。「おもちゃが拓くリハビリテーションの世界」のまとめとして,いくつかの基本的な視点と今後の展望について述べる。
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