連載 高次脳機能障害・発達障害・認知症のための邪道な地域支援養成講座・第12回【最終回】
言語とコミュニケーション(後編)—Looping/Dipping,メラビアンの法則,ガヴァガーイ問題等
粳間 剛
1
,
仙道 ますみ
1高次脳機能障害支援ネット
pp.256-265
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200575
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前回の復習:つまりこういうことですね!
①言語での意思疎通が成り立つためのA⇔B(逆向連合の成立/対称性バイアス)
A→Bが成り立つならば,B→Aも成り立つだろうと,自然と推論できるのは人間だけ.
つまり,Aと思ってる人はBと言うから,Bと言っている人はAと思ってるんだろうと.
このように予想できなければ,言語による意思疎通は成り立たない.
②でも,Bと言ってる人がAと思ってるとは限らない(言語の決定不十分のテーゼ)
ほとんどの言葉は,意味が一つしかないわけではなく色々ある(一義・明確でなく,多義・あいまい).
言葉の意味は,話の流れの背景・状況(context:コンテキスト)で決まる?…と言うと,そうでもない.
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