特集 地域包括ケアの拠点を担う通所リハの機能と実践
リハビリテーションマネジメントの効果的・効率的実践
仁科 康彦
1
,
藤原 圭介
1
,
井上 慶一
1
1医療法人おまち整形外科医院地域リハビリテーションセンター
pp.572-576
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200441
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リハビリテーションマネジメントの現状
平成15年から生活期リハが本格的に議論され始め,平成27年3月には「高齢者の地域におけるリハビリテーションの新たな在り方検討会」報告書にて生活期リハの在り方が示された。その中で生活期リハでは,リハマネジメントの再構築が質の高いリハ実現に重要であると指摘されている。また,生活期リハマネジメントは機能障害に偏ったものでなく,活動・参加にもバランスよくアプローチすることの必要性も指摘されている。時間単位でリハ専門職が実施する個別リハの重視から,環境因子や個人因子まで着目し,多職種にて作成する非常に個別性の高いリハマネジメントが重要視されている。それらを踏まえると,生活に密着した視点で多職種・多施設から情報収集を実施し,生活機能改善に効果的なリハの提供が通所リハでは求められている。
効果的なリハマネジメントの実践を目的に,平成27年度介護報酬改定では「リハビリテーションマネジメント加算Ⅱ」(以下,リハマネ加算Ⅱ)が新設され,Survey(初回調査),Plan(計画),Do(サービス提供),Check(評価),Act(改善)の一連のリハマネジメントの流れを具体的に実践していく道標が示された。通所リハにおけるリハマネジメントの現状を理解するにはリハマネ加算Ⅱの現状を把握することが一番と考えられる。
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