特集 生活を支える下肢装具
補装具(下肢装具を中心に)に関する制度と課題
伊藤 利之
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
pp.304-310
発行日 2016年5月15日
Published Date 2016/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200368
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はじめに
下肢装具は補装具の1つであり,目的によって治療用と更生用に分けられ,社会保険制度,社会福祉制度,公的扶助(生活保護)のいずれかによって支給される。治療用装具は文字通り,治療期間中にその材料として支給されるもので,比較的短期間の使用を前提としている。一方,更生用装具は障害を負った機能を補完するためのもので,生活必需品として長期間に及んで用いられるものである。
下肢装具は治療用としても更生用としても支給されるため,本稿では,それぞれの制度の概略と現状の課題・展望について解説する。なお,支給にかかわる事務手続きについては,厚生労働省のホームページなどで容易に情報が得られるので,詳細を省略する。
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