特別寄稿
地域リハビリテーションとソーシャルキャピタル—東北・北関東豪雨避難所支援活動を通して考える
大田 仁史
1
1茨城県立健康プラザ
pp.265-268
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200356
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序に代えて
地域に,信頼し合って助け合う人々のネットワークが存在することをソーシャルキャピタル(SC:社会関係資本)と呼び,物的,人的資源に次ぐ第3の資源と言われる。SCが豊かな地域は住民活動で地域の課題を解決する力が強く,現在その醸成が期待されている。わかりにくい概念なので,住民活動をその代替指標にすることもある1)2)。本稿では,シルバーリハビリ体操指導士(以下,指導士)の活動をSCの指標として捉え,その活動を紹介,検討する。
SCの住民活動の特性として,① 自主的な組織体であること,② 他の組織や団体と連携しうること,③ 地域や行政に認知されること,④ 活動が発展的であること,を挙げた1)〜3)。
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