連載 日本の災害と公衆衛生——過去・現在・未来・10
避難所、在宅避難者
宮﨑 美砂子
1
,
関口 貴恵
2
1千葉大学大学院看護学研究院 地域創成看護学講座
2千葉大学大学院看護学研究科 共同災害看護学専攻
pp.827-832
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210116
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はじめに
新型コロナウイルス感染症のまん延を契機に、災害発生時の分散避難が推奨されるようになった(内閣府2020)。被災者の避難場所の多様化は、3密の回避、プライバシー等が確保される一方で、被災者の状況把握を困難にさせ、被災者の生活環境や受援に格差をもたらすことが懸念される。避難所に求められる機能・役割が変化してきている今日、本稿は、避難所の課題およびその機能・役割について、在宅避難者等の避難所外避難者への支援拠点としての意味も含め概説する。
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