巻頭言
今,なぜ在宅リハビリテーション栄養か
若林 秀隆
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科
pp.12-13
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200286
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リハ栄養とは,栄養状態も含めて国際生活機能分類(ICF)で評価を行ったうえで,障害者や高齢者の機能,活動,参加を最大限発揮できるような栄養管理を行うことです。回復期リハ病院や急性期病院でリハ栄養の実践は徐々に広まりつつあります。今後は在宅でのリハ栄養実践の重要性が,より高まると考えています。
病院でのリハ栄養は,ICFに基づいた疾患,機能,活動に対するアプローチを主に行います。一方,在宅リハ栄養では,参加,環境因子,個人因子に対するアプローチも重要です。超高齢社会となり,低栄養,サルコペニア(sarcopenia)の障害者が増加しています。低栄養やサルコペニアの場合には,栄養管理を考慮しないリハを実施すると逆効果となるおそれがありますので,リハ栄養の考え方が大切です。
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