特集 認知症者の社会参加
若年認知症グループどんどんの実践—仲間として支え合う
中川 和子
1
1若年認知症グループどんどん
pp.654-656
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200202
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わが町川崎市
神奈川県川崎市は東京都,横浜市に隣接し縦横に交通網が走り,南北に流れる多摩川に沿って7区の行政区がある。臨海地帯は古くから京浜工業地帯として発展し,中部は,機械,IT企業などの進出で,先端技術研究機関も多い。また高層のマンション群があり,若い世代が住む市内でも活気ある地域である。緑豊かな北部は,古くは農業中心の地域だったが,宅地開発などでいまや首都圏のベッドタウンとなっている。
川崎市は平成26(2014)年10月現在で,人口144万人の政令指定都市である。国の高齢化率が26.0%に対し,川崎市は18.7%と,全国的には比較的若い都市だ。川崎市の若年性認知症者の実態調査はまだ行われていないが,有病率から現在450人ぐらいと推定される。病気の特質から潜在化していることもあり,実態はほとんど把握されていないのが現状だ。介護保険下で,若年性認知症対応の施設,福祉サービスを提供する事業所はほとんどない状況である。
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