特集 認知症者の社会参加
ささゆりカフェ
足立 哲也
1,2
1恵那市役所市民福祉部社会福祉課厚生援護係
2一般社団法人岐阜県社会福祉士会
pp.648-652
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200201
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はじめに
岐阜県恵那市(以下,当市)で開催している認知症カフェ事業「ささゆりカフェ」は,多職種で集う恵那市認知症連携推進連絡会を発端としている。
当市は,2009年から市立恵那病院と恵那市地域包括支援センターが発起人となる形で認知症連携推進連絡会を結成した。そこには,市立恵那病院の医師,医療相談員,看護師,地域包括支援センター,介護支援専門員,東濃成年後見センター,介護保険事業所など地域の関係者が認知症連携というテーマで集う拠点ができた。
連絡会では,「地域の助け合い組織が確立している」という情報が入れば話をうかがう。「当事者の声を聴くところから始めよう」と問題意識が出れば,さっそく認知症の人を介護している家族をお呼びし,実際の介護での様子,苦労された点などをみんなで聴き,これからの課題についての共有を図ってきた。
この連絡会から,いくつかの事業が発信され,お互いを知り,そして実践している活動を認め,尊重し合うような良い関係づくりができており,各事業所や個人をつなぐ重要な場となっている。
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