コーヒーブレイク
気になる体と「検査カフェ」
池田 勝義
1
1熊本大学医学部附属病院中央検査部
pp.324
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103124
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「特定健康診査」,通称「メタボ健診」が始まって3年目に入った.国民の生活習慣病予防対策に功を奏したのだろうか.テレビや新聞,雑誌に取り上げられる回数は増えたようで,よく目にとまるようになってきたし,健康食品やサプリメント,健康関連グッズのコマーシャルなどは格段に増えてきたように思う.健康への関心は次第に高まってきているようだ.しかし,特定保健指導を受けて,「△△を食べてはならない」,「××カロリーを消費するための運動は…」と指導されても,100%実行するのには根気が必要だろう.楽に,手軽によい体を作っていくのは難しい.
私も「メタボ」が気になる年頃である.何かあったら,家族や職場の同僚や友人に申し訳ないと,予防できるものなら頑張ろうと気合いを入れて,「1日1時間,運動する時間が作れないわけがない」と自分に言い聞かせてはいるものの,週3~4回がせいぜいである.仕事から帰ってジムに行くので,夜10時過ぎになるが,こんな時間でもジムは仕事帰りの人たちで賑やかである.普段,仕事をしていて流れる汗をかくことはほとんどないので,体を動かして一汗かくのは気持ちがよい.通っていると,だんだん顔見知りも増え,これも楽しみの一つとなってくる.なかにはマッチョなおじいさんもおられて,「負けてられんわ!」と気合いが入る.
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