特集 進化する支援機器(福祉用具)
排泄支援ロボット
中居 義貴
1
1アロン化成株式会社新事業開発部
pp.560-563
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200174
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はじめに
アロン化成株式会社(以下,当社)は,介護する人と介護を受ける人が快適な生活を過ごすために,樹脂素材などを生かした介護用品のものづくりに励んでいる。特に生きるために不可欠なのは排泄であり,便意を感じてから排泄を終えるまでの一連の動作を介護する人,される人を共に支援する製品づくりに取り組んできた。排泄ケアは,個人の尊厳に大きくかかわる重大な事柄であり,できるかぎり今までに近いかたちで排泄が行えるように,住環境整備・福祉用具活用を検討する必要がある。1972年にパイオニアとして,樹脂製ポータブルトイレを世の中に送り出して以来,使いやすさと快適な暮らしのため,さまざまな工夫を凝らした製品を発売してきた。排泄がスムーズに行えるのは「座って前傾姿勢」が一番望ましく,トイレまで行けなくても,ポータブルトイレを使用して座った状態で排泄できる考えを大切にしている。
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