特集 進化する支援機器(福祉用具)
歩行支援ロボットTreeの紹介—産学官民の連携を通して
橋元 隆
1
,
髙橋 精一郎
1
,
森田 潤
2
,
山出 宏一
3
,
森 政男
4
,
竹本 良美
4
1九州栄養福祉大学リハビリテーション学部
2福祉用具プラザ北九州
3山口リハビリテーション病院
4リーフ株式会社
pp.552-558
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200172
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はじめに
脳血管障害後に片麻痺を呈し,後遺障害が軽・重度にかかわらず自ら歩くという行為を失っている方も少なくない。歩けても実用性がない,あるいは転倒しそうで危ないからなどの理由から歩行を断念し,車いすの生活,さらにはベッド上のみでの生活に甘んじている。障害そのものより,本人の歩くという意欲もさることながら,周囲の人を含めた環境に左右されていることが多い。良い歩行支援機器があれば,せめて室内だけでも,寝室からトイレや食堂への移動が可能になれば,生活の質に大きな変化を与えることができるであろう。
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