扉
DECISION TREE
半田 譲二
1
1滋賀医科大学脳神経外科
pp.5-6
発行日 1980年1月10日
Published Date 1980/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436201090
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コンピュータ断層撮影の開発が各科領域の日常の臨床に際していかに寄与するところが大であるかは今さらいうまでもないが,手術的治療の対象となり得る病変の的確な局在診断のみならず,治療法・手術法の選択,治療効果の判定,手術合併症の診断,などを通して,このテクノロジーの進歩の恩恵を直接体験するところがもっとも大なのはおそらく脳神経外科医であろう.
第一号機が導入されてからわずか数年の間にわが国が世界第2位のコンピュータ断層撮影装置保有国となったことは,確かに経済力に裏打ちされた,関係者の進歩性と熱意とを示すもので,またこれがわが国の医療技術の水準向上につながるものである,といえようが,最近その様に素直に手放しで喜んでばかりはおられない様なことをまま見聞することがある.
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