特集 精神医療保健福祉に求められる地域リハのあり方
多様な生き方を支えるための地域生活支援・地域リハのあり方
遠藤 真史
1
1NPO法人那須フロンティア地域生活支援センターゆずり葉
pp.340-345
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200110
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はじめに
精神医療保健福祉領域での地域コミュニティの中で展開されるリハは,障害福祉施策の推進や全国各地域での日々の実践によって,少しずつ精神障害者の社会参加が推進されてきている。精神疾患,精神障害のすべてを理解されないまでも,少しずつ地域の理解を得られ,偏見や誤解がやわらいでいることも実感する人も多いのではないだろうか。また,心の病気や障害にならないまでも,日常の暮らしの中で,年齢,社会的な立場,年代,環境などによる生きにくさを抱えている人も多く,支援の対象は広がりを見せている。心の病気や障害は誰でもなり得るものとして,地域住民に認識されてきていることで,精神医療保健福祉での地域リハや精神障害者の地域移行支援・地域生活支援においても,一層の推進が期待されているところである。そこで本稿ではさまざまなライフステージ,立場などの多様な生き方を支えるための地域生活支援について考え,精神医療保健福祉における地域リハのあり方について考えていきたい。
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