特集1 ピアサポーターを活用すると、こんなに素晴らしいことが起きる
—【地域⇒病院へ迎える】病院の作業療法士の立場から—2 多様な生活のあり方のロールモデルを示せるのはピアサポーターだけです
小林 乃愛
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1東京武蔵野病院リハビリテーション部作業療法科
pp.106-107
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200850
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ピアサポーターを病棟に迎えるにあたって
ピアサポーターという人たちの存在を知ったのは、作業療法士の同僚がピアサポートについて話していた時でした。当事者がそのような形で活躍できるということが私の中では新鮮で、革新的に感じられました。実践の場でどのようにピアサポーターと協同していけるのかはその時はわかりませんでしたが、しかし漠然と、私の担当している病棟に合うのではないかと感じていました。
病院内で終始してしまう精神科作業療法プログラムに違和感を覚えていた時でもありましたので、コレット美喜さんからピアサポーター導入の話を提案いただいた時は、「閉鎖的な構造が変わるかも」と思い、提案に賛同しました。病棟に新しい風が入ることで、患者さんに良い影響があるという確信だけは最初からありました。
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