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特集 頸椎神経根症再考
頸椎神経根症に対する経椎体椎間孔拡大術
Transvertebral Foraminotomy for Cervical Radiculopathy
原 政人
1
Masahito HARA
1
1愛知医科大学病院脊椎脊髄センター
1Spine Center, Aichi Medical University Hospital
キーワード:
cervical radiculopathy
,
頸椎神経根症
,
motion preservation
,
可動性温存
,
transvertebral foraminotomy
,
経椎体椎間孔拡大術
Keyword:
cervical radiculopathy
,
頸椎神経根症
,
motion preservation
,
可動性温存
,
transvertebral foraminotomy
,
経椎体椎間孔拡大術
pp.1007-1012
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202452
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はじめに
頸椎椎間板ヘルニアや変形性頸椎症による頸椎神経根症に対しては,まずは保存的治療が行われる.しかし,日常生活障害が著しい場合はその限りではない.現在行われている手術方法としては,頸椎前方除圧固定術,頸椎人工椎間板置換術,前方椎間孔拡大術,後方椎間孔拡大術がある.可動性のある頸椎において,本来ならば,その可動性を温存する手術は患者にとって恩恵がある.人工椎間板置換術も可動性を温存する手術であるが,異物が入らない前方椎間孔拡大術はより恩恵が大きい.前方椎間孔拡大術も種々の方法が報告されており2,3,5,15,16),病態,病変部位の違いにより,理にかなった方法を選択することが可能である.
ここでは,近年認知されてきている経椎体椎間孔拡大術(transvertebral foraminotomy)3,4,16)の適応,手術中のオリエンテーションの確保,利点と限界について述べる.
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