雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Spine & Spinal Cord Volume 37, Issue 7 （August 2024）

脊椎脊髄ジャーナル 37巻7号（2024年8月発行）

Japanese English

特集各神経ブロック，関節ブロックの実際

上殿皮神経・中殿皮神経ブロック Block Therapy for Superior/Middle Cluneal Nerve Entrapment 團裕之 ¹ , 金景成 ¹ , 三原陸 ¹ , 藤田寛明 ¹ , 井須豊彦 ² Hiroyuki DAN ¹ , Kyongsong KIM ¹ , Riku MIHARA ¹ , Hiroaki FUJITA ¹ , Toyohiko ISU ² ¹日本医科大学千葉北総病院脳神経外科 ²釧路労災病院脳神経外科 ¹Department of Neurological Surgery, Chiba Hokuso Hospital, Nippon Medical School キーワード：上殿皮神経障害 , superior cluneal nerve entrapment , 中殿皮神経障害 , middle cluneal nerve entrapment , ブロック治療 , block therapy Keyword: 上殿皮神経障害 , superior cluneal nerve entrapment , 中殿皮神経障害 , middle cluneal nerve entrapment , ブロック治療 , block therapy pp.523-528

発行日 2024年8月19日 Published Date 2024/8/19

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202351

PDF(1159KB)

有料閲覧

Abstract 文献概要
1ページ目 Look Inside
参考文献 Reference

はじめに

　上殿皮・中殿皮神経障害は，腰痛を引き起こす疾患である．さまざまな腰椎疾患に併発し，ときに腰椎術後症候群（failed back surgery syndrome：FBSS）の原因になっていることもある^4,7,11,20）．決して珍しいものでも，特別なものでもなく，その頻度は全腰痛の10％ほどを占めるとされており，比較的一般的な疾患である^16,18）．難治性の場合には神経剝離術の適応となるが，多くはブロックを含めた保存療法で軽快する．本稿では，本疾患の概略およびブロック治療について解説する．