Japanese
English
臨床経験
腰椎後方手術後の上殿皮神経障害
Superior Cluneal Nerve Disorder after Posterior Lumbar Surgery
岩崎 聖
1
,
尾鷲 和也
1
Kiyoshi IWAZAKI
1
,
Kazuya OWASHI
1
1日本海総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihonkai General Hospital
キーワード:
上殿皮神経障害
,
superior cluneal nerve disorder
,
腰椎後方手術
,
posterior lumbar surgery
,
合併症
,
complication
Keyword:
上殿皮神経障害
,
superior cluneal nerve disorder
,
腰椎後方手術
,
posterior lumbar surgery
,
合併症
,
complication
pp.987-992
発行日 2017年10月25日
Published Date 2017/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200935
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背景:上殿皮神経障害は腰痛患者の中で一定数を占めるとされているが,腰椎術後の患者にも本症が発症する可能性があると考えた.
対象と方法:1年間に腰椎後方手術を受けた185例を術前から前向きに調査した.
結果:術前から症状を持つ患者を25例(13.5%)認めた.術後新たに症状を発症した患者を46例(28.8%)認めた.固定術を行った患者で有意に発症率が高く,上殿皮神経ブロック注射2回までで半数以上の患者の症状が緩和された.
まとめ:腰椎後方手術後の腰痛は手術侵襲による創部痛だけでなく,術後上殿皮神経障害を合併した可能性があることを念頭に置くべきである.
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