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特集 Parkinson病と脊椎
Parkinson病患者の脊柱変形に対する矯正固定術
Corrective Fusion Surgery in Patients with Parkinson's Disease
大和 雄
1
Yu YAMATO
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
Parkinson病
,
Parkinson's disease
,
脊椎矯正固定術
,
spinal corrective fusion surgery
Keyword:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
Parkinson病
,
Parkinson's disease
,
脊椎矯正固定術
,
spinal corrective fusion surgery
pp.667-672
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202164
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はじめに
Parkinson病に伴う脊柱変形は姿勢反射障害を基盤に発生し,camptocormiaに代表される特徴的な変形形態が生じる.変形は重度であることが多く,機能障害や腰痛を引き起こし,患者のquality of life(QOL)低下につながる重要な症状の1つである.脊柱変形へと進展した症例に対する有効な保存的治療法はない.Parkinson病患者に対する脊椎手術は高い合併症の発生率と再手術率が報告されており,できるだけ手術を避けるべきであるとの意見もある10).しかし,近年の成人脊柱変形に対する脊椎矯正固定術の技術の発展とともに,Parkinson病患者に対しても手術加療が選択肢の1つとなっている.本稿では,Parkinson病患者に対する脊椎矯正固定術の現時点での治療成績と適応および限界について詳述する.
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